はじめに
さよならを教えてで有名なcraftworkさんの新作「Geminism 〜げみにずむ〜 」をクリアしたので色々書いていきます。ネタバレ含む。

サイトや体験版のこの文言だけでテンション上がっていた
感想
他のプレイヤーはどうか分からないが、私はさよならを教えてのような不気味さや狂気性が現れたシナリオを期待していた。実際にクリアしてみると、かなり表現や内容が優しかった気がする。もちろん姉妹の人生はとても優しいものではないが身構えていた分かなり読みやすかった。
桔梗
とてもかわいい。作品の構成上仕方がないが、もう少し淡墨との絡みシーンを見たかった気がする。ゲームプレイ中は男組の代理戦争として姉妹を戦わせたりしてるのかと思っていたが普通に淡墨に男性器がついていないだけだった。ペアで腰部戻ってきたら平等にシーン作れると思うんですけどね。
途中までは桔梗が頑張りや日常を見るだけなので特になし。後半に入っての回想シーンで家に閉じ込められていたときの姿は驚いた。今までの文章で若干違和感を覚えていた部分が少しずつ分かってきたのは読んでいてとてもおもしろかった。この辺りから、しあわせの際の男組のセリフを考え始めて、なんとなく母とおじさの子だと仮定していた(おじさが元父とか)。そこからは順調に桔梗が勝ち物語終了。今まで貧乏くじを引いてきた(と思っている)桔梗が運で勝利。このルートでは二人が一つになる描写が描かれていないがおそらく流れは深紅と同じはず。ここで最初の謎の女性と抱えた箱が何なのかなんとなく察することができる。
深紅
とてもかわいい。時系列は桔梗と同じ為流れは一緒。ただ深紅は二人の出生や母からの言葉を聞いている分読んでて辛かった。予想通りおじさはクソだったが、母親に似ているというだけで奇形の姉妹に接することができるのかは疑問だった。近親相姦するくらいだからどこか感性が違うのでしょうか?とにかく一人で背負うには重い事実だよなぁ…。この回想で疑問なのが、父が状況、母がおそらく死亡しているのにもかかわらず最初のうちは食料配給が来ていた。それは誰によるものだったのか。これに関してはメモしながら読んでいないためどこかで誤解しているかもしれない。あとどうして二人は助けにこれたのか。居場所を常に知れるんだったらもっと早いうちに来れた気がする。そこまで深く考えることではないかもしれないが若干引っかかっている。その後桔梗と同じ流れで死亡、消滅するのではなく桔梗の体を器にして二人が融合した新たな人格が入ることがわかった。表現がようやくいい感じに狂い始めていたのは良かった。
死ぬ間際に将来身につけたかった衣服や料理に思いを馳せているのが悲しい。ifでもいいから用意してほしい。
最後兄弟が生まれているがこれは何を意味していたのか?新桔梗が目指していた普通の女の子・母親になれたのか、登場人物たちのような悲劇の兄弟が生まれ繰り返されるのか…謎です。
エクストラ
読んでいればなんとなく察せたが、男組は長期間に渡って体の取り合いをしていた。ただ予想以上にパーツが多いことや、本来の人格が逆だったのは想像していなかった。個人的には二人の出生や切って分裂させた人などについても触れてほしかった。最後の歌唱好き。
最後に
まだ考察を見て周れていないが、読んでいてとても楽しめる作品だった。グロが中心になってくると思っていたが、かなりキャラクターの日常などを描写してくれたおかげで愛着を持つことができた。体験版行ける人なら結構やってみるのもありなんじゃないでしょうか。